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固定金利と変動金利どちらを選ぶべき?メリットやデメリットも比較解説

不動産購入ノウハウ

大名 充

筆者 大名 充

不動産キャリア27年

京都府宇治市で27年間にわたり地域に根差して活動してきた実績をもとに、地元ならではの信頼とネットワークを活かした情報提供を行います。
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不動産の購入を考え始めると、必ず耳にする「固定金利」と「変動金利」。どちらを選ぶべきか悩まれている方も多いはずです。金利の違いや返済額、将来のリスクなど、正しい知識がないと後悔することになりかねません。この記事では、それぞれのメリット・デメリットや金利上昇時の返済シミュレーション、住宅ローン控除を活かすコツ、さらに返済のタイミングまで分かりやすく解説します。不安や疑問をひとつずつ解消し、納得して住宅ローンを選ぶための参考にしてください。

固定金利と変動金利それぞれのメリットとデメリット比較

住宅ローンを選ぶ際、金利タイプには「変動金利型」「固定金利期間選択型」「全期間固定金利型」の主に三つがあります。まずは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理します。

金利タイプ主なメリット主なデメリット
変動金利型金利が低めに設定されており、月々の返済額や総返済額を抑えやすい。市場金利が下がればさらに有利金利上昇のリスクがあり、将来の返済額や総返済額が不確定。返済計画が立てづらい
固定金利期間選択型一定期間は金利・返済額が固定されるため、当初の返済計画が立てやすい固定期間終了後は金利が変動し、返済額が急増する恐れ。再設定時には手数料がかかる場合も
全期間固定金利型完済まで金利・返済額が変わらず将来設計が安定。金利上昇の心配が不要金利水準は高めで、金利低下の恩恵を受けられない。繰り上げ返済や借り換え時に手数料が高い場合も

たとえば、変動金利型は現在、固定金利より大幅に低い金利で借りられる傾向があり、同じ条件で比較すると返済額に数百万円の差が出るケースも報告されています 。

一方で、固定金利期間選択型では、一定期間の安心は得られるものの、期間終了後の条件変更や手数料の可能性に注意が必要です 。さらに、全期間固定金利型は返済が安定する反面、金利が高くなりがちで、総返済額が増える可能性もあります 。

このように、金利タイプにはそれぞれ一長一短があります。安心を重視して返済額が一定の方がよければ固定金利型、少しでも利息を抑えたい方には変動金利型がおすすめです。それぞれのライフプランや返済期間、収支の余裕などを踏まえて、ご自身に合った金利タイプを選びましょう。

金利上昇リスクを見込んだ返済額シミュレーションのポイント

住宅ローンを検討する際、金利上昇リスクに備えた返済額シミュレーションはたいへん重要です。たとえば、借入額を3000万円、返済期間を35年とした場合、固定金利と変動金利で月々の返済額や総返済額に大きな差が生じます。固定金利では月額は約9万9千円、変動金利では金利が0.3%台なら月約7万5千円と、およそ2万4千円の差となります。

さらに、金利が将来的に上昇した場合のシミュレーションも重要です。例えば、変動金利が当初0.298%で推移し、15年後に2.6%、20年後に4.6%まで上昇する仮定では、月々の返済額は約7万5千円から、2.6%では9万3千円、4.6%では10万7千円へと増加し、返済総額も約3,159万円から4,142万円へと大幅に増加します。

別の事例では、借入額3,000万円、変動金利0.5%、返済期間35年とした場合、金利が10年後に1%上昇すると月額は約7万8千円から8万3千円に、総返済額は約3,270万から3,417万円に増え、上昇分によって約150万円の差が生じるシミュレーション結果があります。

下表は、変動金利が段階的に上昇した場合の月額・総利息の増加を整理したものです:

金利シナリオ月額返済額総利息(35年)
当初0.4%据え置き約7万7千円≈215万円
+0.5%(0.9%)約8.4万円≈488万円
+1.0%(1.4%)約9.2万円≈780万円
+1.5%(1.9%)約10万円(上限125%適用:約9.6万円)≈1,094万円

このように、たった0.5%の金利上昇で総利息が2.3倍に、1.5%の上昇で5倍以上になるケースもあります。金利上昇が早期に起きるほど、返済負担は増えるため、20~40歳代の方が将来の収入見通しやライフプランと照らし合わせることは非常に大切です。

住宅ローン控除(減税)を最大限活用するコツ

2025年までの住宅ローン控除制度では、「年末時点のローン残高×0.7%」が所得税(足りない分は住民税からも)から控除されます。控除期間は、新築や省エネ性能の高い住宅では13年、既存住宅では10年が基本です。控除額の上限は住宅の性能によって異なり、高性能住宅ほど優遇されます。たとえば、認定長期優良住宅や低炭素住宅では最大35万円、省エネ適合住宅では最大28万円になるケースもあります。ですから、住宅性能証明を取得することが大きな節税につながります。

住宅の種類控除期間控除上限額(年)
認定長期優良住宅など13年最大35万円
ZEH水準省エネ住宅13年最大31.5万円
省エネ基準適合住宅13年最大28万円

控除期間中は「返済期間短縮型」の繰り上げ返済を選ぶと、月々の返済額はそのままで完済時期が早まります。これにより控除対象とならなくなるリスクを避けつつ、利息軽減の効果も得られます。一方、控除期間終了後に繰り上げ返済を行えば、減税メリットを最大限維持したうえで元金の返済を早められます。特に、控除終了後に繰り上げ返済をするのが税制面では最も効率的です。

さらに、借入金利が0.7%を上回る場合には、早期に繰り上げ返済したほうが利息負担の軽減という観点で有利になります。たとえば金利1.9%のローンでは、控除よりも利息負担の削減効果が大きく、トータルでのメリットが高まることがあります。

借り換えと繰り上げ返済の賢いタイミングとは

住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済を検討する際には、タイミングが非常に重要です。ここでは、借り換えの基本的なメリット・注意点と、繰り上げ返済の効果的な時期について、分かりやすくご案内いたします。

まず、借り換えのメリットとしては、現在より低い金利への変更による返済総額の軽減や、返済方式の見直しによる家計負担の調整などが挙げられます。ただし、借り換えには審査手続きの必要性や、事務手数料・保証料・印紙税などの諸費用が発生することもあり、トータルのメリットを慎重に見極めることが重要です。

一方、繰り上げ返済には「返済期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。前者は返済期間を短くして利息負担を大幅に減らす効果が高く、資金に余裕のある方や早期完済を目指す方に適しています。後者は毎月の返済額が減ることで家計の負担をやわらげ、特に変動金利で金利上昇リスクを抱える方に有効です。

繰り上げ返済を行うタイミングとしては、まず「できるだけ早く」が基本です。早いほど利息軽減効果が大きくなるためです。ただし、住宅ローン控除を利用中で、借りている金利が控除率(たとえば0.7%)より低い場合には、控除期間終了まで待ってから繰り上げ返済するのが得策という場合もあります。

さらに、以下の表に繰り上げ返済のタイミングに応じた効果をまとめました。参照される際の目安にご活用ください。

タイミング効果の特徴適したタイプ
早期(返済開始から数年以内)利息軽減効果が大きく、返済期間の短縮が顕著返済期間短縮型
控除期間終了後(低金利の場合)控除を最大限活かしてから返済効果を得られる両タイプとも検討可
金利上昇前(変動金利借入時)元金を減らすことで金利上昇後の利息負担を抑制返済額軽減型 等

なお、借り換えについても、現在の金利より有利な条件が得られるならば早めに検討することをおすすめします。特に複数年にわたって高金利で借りている場合や、返済が長期に及ぶ想定であれば、借り換えによる支払い総額の軽減効果は高くなります。審査や費用を含めた総合的な判断が重要です。

以上のように、借り換えと繰り上げ返済のタイミングについては、金利の状況や控除制度、資金に余裕があるかどうかなど、お客様のライフプランに合わせて慎重に見極めることが大切です。負担軽減と安心できる返済計画の両立を目指しましょう。

まとめ

固定金利と変動金利には、それぞれ異なる魅力と注意点があります。金利の種類による返済額の差や、将来的なリスクを正しく理解することで、ご自身のライフプランに合った住宅ローンを選択することができます。また、住宅ローン控除を活用し、控除期間が終わるタイミングでの繰り上げ返済や借り換えも賢い選択肢となります。慎重にシミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てることが安心への第一歩となります。住宅購入の大切な判断に、ぜひ本記事の内容を役立ててください。



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